「バブル崩壊後の家族 ②」

記憶も定かでないところもあるけれど

私は 働いてみたものの  もっと 将来の事も考え

資格を取って働きたいと その費用を貯めていきました。

 

ところが、そのお金も生活費に消え  

ある日 夫が 私の実家に半年だけ 行ってくれと

言ってきました。必ず 半年後に迎えに来るからと

 

私は幼い頃から 親に甘えるという考えが出てこないので  思いもしなかったのですが

結局、夫が父に話しをし  私と子供達だけ 私の実家に転居となりました。

 

父が夫に  「連絡だけはしなさいよ」と伝え

居候生活が始まりました。

 

10数年前に お世話をした 両親と弟との同居生活ですが  大変でした。息子が飲む牛乳にさえ文句を言う母、連絡をしない夫に不安になる父。私に不安をぶつけてきます。どんどん 家の中が ギスギスしていき子供達に辛い思いをさせるのが嫌でたまりませんでした。

 

ギクシャクした空気の中で また子供を守ろうとする私。

 

夫からは  一切の連絡がなくなり  両親は益々

不安定になっていきました。私は 過去に夫が

私の実家に対して 共に考え、支援してくれた想いを知っているし 「なぜ、立場が逆になった時

支援してくれないんだ」という不満がある事を感じていたので  父に 夫はこんな気持ちがあると思うよ と伝えました。

すると、父は逆上し  「金を返せと言うんか〜〜」と怒鳴りました。私はガッカリしました。どうして伝わらないんだろう。どうして

事実を、人の心を 冷静にうけとめられないんだろう。この人達にそれを望むのは無理なんだと思いました。

 

結局、 両親も 私達を受けとめてくれる器は無いし  夫は 口だけは 色々言うけど  実際には

どうしていいか  解らない。自分は安全な場所に身を置き  逃げたいだけじゃないか。

 

誰も助けてくれない。皆んな自分の事だけ。

人を責めるだけ! 子供を守るのは自分しかいないんだ。

もう、この家を出ようと決心するのでした。